術後の状態や測定の体位によっても変化する血圧

血圧が正常値から外れてしまうことによって自覚症状を伴うような疾患を患ってしまうということはよく知られるようになりました。高い状態が保たれると血管や心臓に対する負担が高まり、その蓄積によって動脈硬化や心不全、心肥大などが発生し、それがさらに合併症を経て死に至るリスクすら生じます。また、低い常態になることによって立ちくらみやめまいなどが起こり、程度が著しい場合には意識の喪失も生じることがあります。こういった危険性をもっていることから、血圧を正常値に保つということは重要なことです。そのため、自分で測定を行って自己管理をする人も多くなってきましたが、様々な要因によって変動するものであるということも理解しておかなければならないことでしょう。医療業界で最もよく知られているものの一つが術後の血圧変化であり、術後には血圧が上昇することも下降することもあります。術後は患者が動揺しているという心理的な面から上昇することもあれば、手術で出血が多かったために下降することもあるからであり、術後に血圧値が安定するまでにはしばしば時間がかかります。一方、日常生活の中で注意すべき点が体位による変化です。体位によって血圧は変化するものであり、寝ている状態や座っている状態、立っている状態では血圧に変化が生じます。心臓の位置と身体全体の相対的な位置関係が変化することによって血の流れやすさに影響が出てくることがその原因であり、体位を変えただけで変化が見られるのは誰にでも共通することです。そのため、いつも同じ姿勢で血圧の測定を行うということが自己管理には必要であり、基本的な姿勢として定められている座った姿勢での測定を行っていくことが大切です。